不動産売却の入札方式について

個人の不動産売却は、売主、買主、仲介をする不動産業者の三者ですすめられていくケースがほとんどですが、投資用や事業用の物件を所有している個人の中には入札を実施して売却者を決めるケースもあります。入札によって家を売るには、大抵の物件所有者は入札の実施に関するノウハウを持っていないため、入札制度に関するノウハウを持っている不動産業者に取引の仲介を依頼し、入札手続きを取り仕切ってもらうようにすることが多いです。

入札方式は競争入札が用いられることが多いです。これは、入札の実施者にとって最も有利な条件を出した入札者が落札者となる方式で、不動産取引の場合は売主側で設定した最低落札価格より高い金額で入札した者のうち最も入札金額が高い者、もしくは入札金額や購入条件、購入後の使い道などの要素を点数化して最も評価が高かった入札者が落札者となります。最高価格で入札した物が2者以上存在する場合の落札者の決定方法は、入札した時間が早かった者を優先する方法や、くじ引きによって決定する方法など、不動産業者ごとに異なります。

入札の申し込みは一定の期間を設けて行われ、開札は入札申し込みを閉めきった日からおおよそ1週間以内に、売主と仲介業者が立ち会って実施されます。落札者が決定した場合は、不動産業者による資格審査を経て正式に買受人となり、期日までに売主と売買契約を締結して代金の払い込みを行います。もし、締め切りまでに入札が一件も無かった場合は、最低落札価格を低く設定し直して再度入札を実施するか、入札を諦めるかを選択することになります。